11・8に行われた『K-1 KRUSH FIGHT.107』のバンタム級王者防衛戦にて、王者の晃貴選手(21=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を打ち破り、見事新王者に輝いた佐々木洵樹選手(28=POWER OF DREAM)をご存じでしょうか?
K-1 #KRUSH FIGHT
バンタム(-53kg)級
歴代王者初代 武居由樹
第2代 軍司泰斗
第3代 金子晃大
第4代 晃貴【第5代 佐々木洵樹】 pic.twitter.com/tsQwP9hD2w
— でっ K-1◢ (@mczkato) 2019年11月8日
プロボクシング出身の佐々木選手ですが、2ラウンドに得意のパンチでダウンを奪い、文句無しの判定勝利で第5代K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王者となりました!
キックボクシング史上最短の3戦目で王者に戴冠した佐々木洵樹選手ですが、今回はその強さの秘密やボクシング時代の実績を解き明かしていきたいと思います!
キックの試合ではまだ3戦しかしておらず、まだまだその強さを知られていない佐々木選手ですが、この記事を読めば誰よりも知る事が出来るので、要チェックですよ!
目次
佐々木洵樹 その強さの秘密は?
それでは早速、佐々木洵樹選手の強さの秘密について迫りたいと思います!
史上最短のキック3戦目でタイトルを手にした佐々木選手ですが、その強さのワケを1つ1つ解き明かしていきましょう!
佐々木洵樹 強さの秘密はそのファイトスタイルか?
過去3戦の佐々木洵樹選手の試合を拝見したところ、170㎝の長身から繰り出されるバンタム級にしてはリーチのあるパンチが最大の武器になっていると見受けられます!
しかもリーチのあるパンチが選手人口が少ないサウスポースタイルから繰り出され、プロボクシング仕込みのパンチのコンビネーションを打てることから、バンタム級では屈指のパンチの使い手なのではないでしょうか。
【K-1 KRUSH FIGHT.107】11.8(金)後楽園
💻#Abemaビデオ にて試合動画を配信!
晃貴( @koukitomimura )
vs
佐々木洵樹📹視聴URL▷https://t.co/gy7iQdx2lf#k1wgp #KRUSH pic.twitter.com/7akD9CmjAi
— K-1【公式アカウント】 (@k1wgp_pr) 2019年11月8日
晃貴選手とのタイトルマッチで見せたのびのある左ストレートはさすがプロボクシング経験者と唸りたくなるようなパンチでした!
しかもパンチだけではなく、ボクシング出身の選手に在りがちな「パンチは出来るけどキックは一切出来ない」という訳でもなく、ロー、ミドル、膝蹴り等の多様のキックを他のキックボクサーと遜色無く蹴り分けています。
また、試合中に常に動き続け、自分の得意な距離や位置に居続けており、また動き続けている事から相手に的を絞らせない攻防一帯のステップワークが佐々木選手の強さの秘密の1つなのではないかと思います!
佐々木洵樹 その強さの秘密にジムとの信頼関係に有り?
現在、東京都足立区にあるパワーオブドリームに所属する佐々木洵樹選手ですが、その強さの秘密に会長である古川誠一さんへの信頼や、チームメイトとの絆の強さに有ると思います!
下記は試合前の公開練習の際のコメントなのですが、佐々木選手が古川会長や所属ジムへの信頼の強さが伺えるコメントを残しています。
「自分を拾ってくれたPOWER OF DREAMと古川会長にベルトを獲って恩返ししたい」
「ボクシングからKRUSH参戦を決めるきっかけになったのも会長のおかげというか、出会ってなかったらキックボクシングももちろんやってないし、もしかしたらもう格闘技は辞めていたかもしれない。こうしてキックを始めてKRUSHに参戦するようになったのも会長との出会い、PODとの出会いがあったからですね」
引用元:BOUTREVIEW
また、チームメイトであるK-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹選手、K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者の江川優生選手が、佐々木選手が勝利した後に浮かべた柔らかい表情が話題となっております笑
佐々木洵樹のKRUSH戴冠に。
江川優生、武居由樹
#ファイターズスマイル pic.twitter.com/p6Mr16xp4i— ドングリラ◪ (@dongurira1899) 2019年11月8日
チームメイトが勝利した際にこんなに良い表情をするのですから、きっとジム内でも絆が深く、一緒に汗をかきタイトルマッチに向けた追い込みや練習もしてきたのでしょう!
それにしてもパワーオブドリームはK-1グループの現役王者が3人も居て、超強豪ジムになったと言えるのではないでしょうか笑
佐々木洵樹 ボクシング時代の強さ、実績は?
佐々木洵樹選手の強さの秘密の1つに、プロボクシングで培ったそのボクシングスキルの高さが挙げられます。
ボクシングからキックボクシングに転向した選手は過去に数例ありますが、佐々木洵樹選手の場合ボクシング時代の強さや実績は如何なものだったのでしょうか?
プロボクシング時代の佐々木選手の戦績は、23戦19勝(7KO)4敗と大きく勝ち越しており、プロのランキングでも日本フェザー級7位、東洋太平洋フェザー級13位と、選手人口がキックより多いボクシングの中でかなりの実績を残していたことが分かります。
筆者の私も末席ながら格闘技の経験があるので、ランキングに名を連ねる事や戦績を大きく勝ち越す事の凄さが身に染みて分かるので、佐々木選手が相当強い事は間違いないと思います!
ちなみにランキングでもわかる通り、佐々木選手はボクシングではバンタム級(53キロ)ではなくその2階級上のフェザー級(57キロ)にて戦っていました。
また佐々木洵樹選手は、ボクシング時代では超名門ジムである「帝拳ジム」所属のプロボクサーでした!
帝拳ジムと言えば、オリンピックで金メダルを獲得し現WBA世界ミドル級王者の「村田諒太」選手が所属しており、また往年のスター選手である「辰吉丈一郎」選手も所属している事から格闘技ファン以外でも名前は聞いた事があるのではないでしょうか?
その上佐々木選手はパウンドフォーパウンド(異なる階級のボクサーが仮に同条件だった場合に誰が一番強いのかをランキングしたもの)で7位に評価された「山中慎介」さんのスパーリングパートナーを務めていた事も有ります!
世界トップクラスのチャンピオンのスパーリングパートナーも務めていた事から、佐々木洵樹選手の強さが信頼されていた事がわかりますね!
そして佐々木選手が2018年にプロボクサーとして最後に試合を行い、2-1の僅差の判定で敗れた「佐川遼」という選手がいるのですが、その選手は翌年には日本フェザー級王者となり今でも王者に君臨しています。
以上の事から、ボクシング時代はタイトルと縁が無かった佐々木選手ですが、世界王者のスパーリングパートナーにも選ばれ、現役日本王者と僅差の試合を演じた事からボクサーとしての実力は本物だという事がわかりました!
佐々木洵樹 強さの秘密やボクシング時代の実績 終わりに
キックボクシング史上最短の3戦目で王者に輝いた佐々木洵樹選手ですが、軽量級離れしたリーチを誇り、プロボクシング時代でも強豪と呼べるほどの実績を持つことが分かりました。
しかしキックではまだまだ3戦目でキャリアが浅く、強くなる余地を多分に残しています。
ボクシング時代から続く長いキャリアの中で念願のベルトを手にした苦労人の佐々木洵樹選手の、これからの活躍に期待しましょう!
今回は、これにて失礼致します。
【K-1 KRUSH FIGHT.107】一夜明け会見
👑新バンタム級王者
🥊佐々木洵樹(@pod_2011)
📣悲願の王座奪取から一夜明けた心境を語る
「昨日は寝ないでベルトを眺めていた。
そのぐらい嬉しかったです(笑)」
📝詳細▷https://t.co/XYi1SqovEt
📹試合動画▷https://t.co/X3pDxjOifA#k1wgp #KRUSH pic.twitter.com/JzUzfK2Cr2— K-1【公式アカウント】 (@k1wgp_pr) 2019年11月9日