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施工管理、現場監督の仕事はきつい?ブラックで残業が多いのは本当?

皆さんも他人の仕事が気になったりしませんか?

自分の仕事と比べて他人の仕事はどうなんだろうか? 楽なのか? 残業が多い? 給料が安い?

毎日自分の仕事に疑問を感じ、他の仕事に興味を持ちながらも働いている方もいらっしゃるかと思います。

そこで、今回は近年の工事ラッシュで再注目されている職業、『施工管理』『現場監督』についてご紹介したいと思います!

転職活動をしようとしている方や、就活生にも必ず役立つ内容となっているので、読んでおいて損はありませんよ!



施工管理、現場監督って何するの? 違いは何?

最初に、『施工管理』『現場監督』の仕事について紹介していきます。

施工管理とは、工事現場で働く作業員の仕事を監督し、統括する立場の職を言います。

どんな工事にも”工期“と呼ばれる完成期限があり、その工期内で工事を完成、終了させることが工事の発注者との約束です。

現場の監督である施工管理人はこの工期内で終わらせる為に工事のスケジュールを組んだり、工事の材料や必要な重機、機材などの手配・現場で作業する職人数等の調整、工事をスムーズに進める為の環境作りなどを行います。

また、工事にかかる費用の計算を担当するのも施工管理の仕事であり、作業員に支払う工事費の計算や材料資材費、運搬費などの諸経費の計算も施工管理の仕事とされています。
(最近は仕事の細分化が進んでおり、施工管理の仕事から材料資材費などの費用計算の部分を別の人間に任せる企業も出てきています。)

はっきり言って、『施工管理』『現場監督』の違いはありません。(企業によっては仕事内容によって分けている所も有ります)



施工管理、現場監督の仕事はきついのか?

結論から言うと、「扱ってる現場の件数や難易度によってきつくもなるし楽にもなる」と言えます。

1人の抱えている現場の数が多ければ、それだけ現場に行く回数が増え、管理に費やす時間も長くなるでしょう。

また、複雑な工事や工期が短いなど難易度の高い工事であれば、その分管理に頭を悩ませ、その現場にかける時間も長くなってきます。

私が思うに施工管理の仕事の”きつさ“とは、その”仕事量“と”責任の重さ“にあると思います。

現在、全国的に施工管理職が不足しており、一人の施工管理職に担当しきれない程の数の現場を任せている様に感じられます。

そうなると必然と施工管理者1人の負担が増え、”きつく”感じてくるかと思います。

また、施工管理職は現場の様々な工種の作業員達や下請けなど、複数の立場の人間を統括する立場にあり、その分責任の重い仕事であると言えます。(他の仕事が責任が重くないと言っている訳では無いですよ)

ここまで施工管理の仕事のきつさについて紹介しましたが、どの仕事も仕事の案件数=仕事量、難易度の高さによってその仕事がきついと感じると思いますので、一概に施工管理の仕事が特別きついとは言えないと思います。
責任の重い仕事というのは、管理職であれば当然の事と言えますし、反面やりがいのある仕事と言えるでしょう。



施工管理、現場監督の仕事はブラックで大変?

建築業界は総じてブラック・・・なんて事を言われてしまうことがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

また、例外なく施工管理の仕事もブラックなのでしょうか?

ここでは施工管理の仕事の大変さを包み隠さず紹介したいと思います。

施工管理、現場監督の仕事は残業が多い?

施工管理の仕事の特徴と言えるのは、日中、工事が進行している間は現場に在中し、工事が定時で上がった後に事務仕事を行う事です。

現場を監督する立場にある施工管理職は、立場上、工事が進行中にどうしても本人が現場に行かざるを得ない状況が多々あり、その日の工事が終わった後も工費の計算や工期の遅れの調整、次の工程の段取りなどの仕事を行います。

総じて、その事務作業に時間を費やし、毎日の残業時間が恐ろしい事に…なんて事もあり得てしまいます。

施工管理 現場監督は気苦労が絶えない?

施工管理、現場監督の仕事は言うなれば現場の調整役であり中間管理職の様な立場にあります。

予定よりも工事が遅れていれば作業員に”お願い”をして工期の遅れを取り戻したり、工事の発注者の要望を聞き受け、現場の作業員に発注者の要望通りの工事を行ってもらいます。

立場上施工管理人は、現場で工事をする作業員さんとお金を頂く相手である発注者の”間”にいる存在なので、両者の思いを上手く汲み取り折衝していかなければなりません。

仕事をしていく上で作業員さんにお願いをせざるを得ない場面が出てきて、言い方は悪いですが機嫌を損ねない様に頼み事をしたりや、発注者の無理難題を上手く説明して不可能だと理解してもらったりする場面も出て来ます。

無茶振り発注者
無茶振り発注者
早く完成が見たくなったから予定より1ヵ月早く完成してくれ

バリバリ現場監督
バリバリ現場監督
無理です!!!

日々そうやって両者の間に入り工事を進めていく施工管理の仕事は、気苦労が多いとも言えるかもしれませんが、反面、折衝能力が育つ仕事だと言えるでしょう。

おわりに 施工管理 現場監督の仕事の良さや”やりがい” 

今回は、施工管理や現場監督の仕事の「きつさ」や本当に「ブラック」なのか、包み隠さず紹介していきました。

業務の特性上、現場を管理をする業務を終えた後に、デスクワークを行い、残業時間が長くなりがちな施工管理の仕事ですが、皆さんはどう感じましたでしょうか?

工事を進めていく上で様々な人達と折衝をし、時には気苦労に悩む場面も出てくるかもしれません。

しかし誤解せず読んで下さった皆さんに理解して欲しいのが、施工管理や現場監督の仕事が総じて残業時間が長く、気苦労が絶えない仕事だという事ではありません。

昨今の働き方改革のお陰で、施工管理職1人1人の負担が減りつつあり、昔より残業時間が短くなっている傾向にあります。

また、工事の着工前に発注者及び作業員としっかりと打ち合わせをしていけば、そう気苦労を感じる場面に出くわすことも無いでしょう。

最後に、施工管理、現場監督の仕事は工事によりカタチ有るものを残し、工事を通じ色々な方々と触れ合うやりがいのある仕事だと言えます。

自分が携わった現場の計画から着工、管理、そして完成の達成感は何事にも代えがたいです。

最後まで読んでいただき誠に有難うございました。